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5.3. プンナカ学徒の問い 1055

5.3. プンナカ学徒の問い1055.(1048)
【経典文】
"saṁkhāya lokasmi paroparāni, (puṇṇakāti bhagavā) yassiñjitaṁ natthi kuhiñci loke; santo vidhūmo anīgho nirāso, atāri so jātijaranti brūmī" ti. (6)
puṇṇakamāṇavapucchā tatiyā.

【正田さん訳】
かくのごとく、世尊は〔答えた〕「プンナカさん、世における彼此〔のあり方〕を究めて、彼に、動揺〔の思い〕が、世において、どこにも存在しないなら、寂静にして怒りを離れ、煩悶なく願望なき者であり、『彼は、生と老を超えた』と、〔わたしは〕説きます」〔と〕。ということで――(6)
プンナカ学徒の問いが、第三となる。

【文法的分解と単語訳】
"saṁkhāya(saṁkhāyati(=saṅkhāyati): v.3.sg.ger.「数えて→究めて」)
lokasmi(loka: m.sg.loc.(=lokasmiṁ)「世において」)
paroparāni(paropara: a.n.pl.acc.「彼此〔のあり方〕を」),
(puṇṇakāti= puṇṇaka(puṇṇaka: m.sg.voc.「プンナカさん」)とiti(iti: indecl.「かくのごとく」)の連声(a+i→ā)
bhagavā(bhagavant: m.sg.nom.「世尊は」))

yassiñjitaṁ= yassa(ya: pron.m.sg.dat./gen.「〔彼〕に」)とiñjitaṁ(iñjita(<iñjatiのpp.): a.n.sg.nom.「動揺〔の思い〕」)の連声(aが脱落)
natthi= na(na: adv.「ない」)とatthi(atthi: v.3.sg.press.「存在し」)の連声
kuhiñci= kuhiṁ(kuhiṁ: adv.「どこに」)とci(ci: indecl.「いかなる~も」)のコンパウンドかつ連声(ṁ→ñ)
loke(loka: m.sg.loc.「世において」);

santo(santa(<sammatiのpp.): a.m.sg.nom.「寂静〔の者〕である」)
vidhūmo(vidhūma: a.m.sg.nom.「怒らない〔者〕である」)
anīgho(anīgha: a.m.sg.nom.「動転しない〔者〕である」)
nirāso(nirāsa: a.m.sg.nom.「欲のない〔者〕である」),

atāri(tarati: v.3.sg.aor.「超え渡った」)
so(so: pron.3.sg.nom.「彼は」)
jātijaranti=jāti(jāti: f.「生」)とjaraṁ(jarā: f.sg.acc.「老」)のコンパウンドとti(itiの略: indecl. 「…と」)の連声(ṁ→n)

brūmī(brūti: v.1.sg.press.「〔私は〕言います」)"
ti(itiの略: indecl.「…ということで」). (6)

puṇṇakamāṇavapucchā=puṇṇaka(puṇṇaka: 「プンナカ」)とmāṇava(māṇava: m.「学徒」)とpucchā(pucchā: f.pl.nom.「〔諸々の〕問いが」)のコンパウンド
tatiyā(tatiya: num.a.pl.nom.「第三の〔もの〕である」).

【自己流訳】
かくのごとく、世尊は〔答えた〕、「プンナカさん、〔彼が〕世における彼此〔のあり方〕を究め、彼に動揺〔の思い〕が世のどこにも存在しないなら、〔彼は〕寂静〔の者〕であり、怒らない〔者〕であり、動転しない〔者〕であり、欲のない〔者〕であり、『彼は、生と老を超えた』と〔私は〕説きます」〔と〕。ということで…。(6)
プンナカ学徒の〔諸々の〕問いが、第三〔のもの〕である。

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