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2016年6月12日 - 2016年6月18日

5.3. プンナカ学徒の問い 1055

5.3. プンナカ学徒の問い1055.(1048)
【経典文】
"saṁkhāya lokasmi paroparāni, (puṇṇakāti bhagavā) yassiñjitaṁ natthi kuhiñci loke; santo vidhūmo anīgho nirāso, atāri so jātijaranti brūmī" ti. (6)
puṇṇakamāṇavapucchā tatiyā.

【正田さん訳】
かくのごとく、世尊は〔答えた〕「プンナカさん、世における彼此〔のあり方〕を究めて、彼に、動揺〔の思い〕が、世において、どこにも存在しないなら、寂静にして怒りを離れ、煩悶なく願望なき者であり、『彼は、生と老を超えた』と、〔わたしは〕説きます」〔と〕。ということで――(6)
プンナカ学徒の問いが、第三となる。

【文法的分解と単語訳】
"saṁkhāya(saṁkhāyati(=saṅkhāyati): v.3.sg.ger.「数えて→究めて」)
lokasmi(loka: m.sg.loc.(=lokasmiṁ)「世において」)
paroparāni(paropara: a.n.pl.acc.「彼此〔のあり方〕を」),
(puṇṇakāti= puṇṇaka(puṇṇaka: m.sg.voc.「プンナカさん」)とiti(iti: indecl.「かくのごとく」)の連声(a+i→ā)
bhagavā(bhagavant: m.sg.nom.「世尊は」))

yassiñjitaṁ= yassa(ya: pron.m.sg.dat./gen.「〔彼〕に」)とiñjitaṁ(iñjita(<iñjatiのpp.): a.n.sg.nom.「動揺〔の思い〕」)の連声(aが脱落)
natthi= na(na: adv.「ない」)とatthi(atthi: v.3.sg.press.「存在し」)の連声
kuhiñci= kuhiṁ(kuhiṁ: adv.「どこに」)とci(ci: indecl.「いかなる~も」)のコンパウンドかつ連声(ṁ→ñ)
loke(loka: m.sg.loc.「世において」);

santo(santa(<sammatiのpp.): a.m.sg.nom.「寂静〔の者〕である」)
vidhūmo(vidhūma: a.m.sg.nom.「怒らない〔者〕である」)
anīgho(anīgha: a.m.sg.nom.「動転しない〔者〕である」)
nirāso(nirāsa: a.m.sg.nom.「欲のない〔者〕である」),

atāri(tarati: v.3.sg.aor.「超え渡った」)
so(so: pron.3.sg.nom.「彼は」)
jātijaranti=jāti(jāti: f.「生」)とjaraṁ(jarā: f.sg.acc.「老」)のコンパウンドとti(itiの略: indecl. 「…と」)の連声(ṁ→n)

brūmī(brūti: v.1.sg.press.「〔私は〕言います」)"
ti(itiの略: indecl.「…ということで」). (6)

puṇṇakamāṇavapucchā=puṇṇaka(puṇṇaka: 「プンナカ」)とmāṇava(māṇava: m.「学徒」)とpucchā(pucchā: f.pl.nom.「〔諸々の〕問いが」)のコンパウンド
tatiyā(tatiya: num.a.pl.nom.「第三の〔もの〕である」).

【自己流訳】
かくのごとく、世尊は〔答えた〕、「プンナカさん、〔彼が〕世における彼此〔のあり方〕を究め、彼に動揺〔の思い〕が世のどこにも存在しないなら、〔彼は〕寂静〔の者〕であり、怒らない〔者〕であり、動転しない〔者〕であり、欲のない〔者〕であり、『彼は、生と老を超えた』と〔私は〕説きます」〔と〕。ということで…。(6)
プンナカ学徒の〔諸々の〕問いが、第三〔のもの〕である。

5.3. プンナカ学徒の問い 1054

1054.(1047)
【経典文】
"te ce nātariṁsu yājayogā, (iccāyasmā puṇṇako) yaññehi jātiñca jarañca mārisa; atha ko carahi devamanussaloke, atāri jātiñca jarañca mārisa; pucchāmi taṁ bhagavā brūhi me taṁ". (5)

【正田氏訳】
かくのごとく、尊者プンナカが〔尋ねた〕「敬愛なる方よ、もし、彼らが、祭祀という束縛ある者たちであり、諸々の祭祀によって生と老とを超えていないなら、それでは、しかして、誰が、天〔の神々〕と人間たちの世において、敬愛なる方よ、生と老とを超えたのですか。世尊よ、〔わたしは〕あなたに尋ねます。それを、わたしに説いてください」〔と〕。(5)

【文法的分解】
"te(so: pron.3.m.pl.nom.「彼らが」)
ce(ce: conj.「もし~なら」)
nātariṁsu=na(na: adv.「ない」)とatariṁsu(tarati: v.pl.aor.「超え渡った」)の連声(a+a→ā)
yājayogā=yāja(yāja: m.「献供」)とyogā(yoga: m.pl.nom.「束縛〔した者たち〕である」)のコンパウンド,

(iccāyasmā=iti(iti: indecl.「かくのごとく」)とāyasmā(āyasmant: a.m.sg.nom. 「尊者が」)の連声(ti+ā→ccā)
puṇṇako(puṇṇaka: m.sg.nom.「プンナカが」))

yaññehi(yañña: m.pl.instr.「〔諸々の〕祭祀によって」)
jātiñca=jātiṁ(jāti: f.sg.acc.「生」)とca(ca: conj.「…と」)の連声(ṁ→ñ)
jarañca=jaraṁ(jarā: f.sg.acc.「老」)とca(ca: conj.「…と」)の連声(ṁ→ñ)
mārisa(mārisa: a.m.sg.voc.「我が師よ」);

atha(atha: indecl.「また、そして」)
ko(ka: pron.m.sg.nom.「誰が」)
carahi(carahi: adv.「それでは」)
devamanussaloke=deva(deva: m.「天、神」)とmanussa(manussa: m.「人間」)とloke(loka: m.sg.loc.「世において」)のコンパウンド,

atāri(tarati: v.3.sg.aor.「超え渡った」)
jātiñca=jātiṁ(jāti: f.sg.acc.「生」)とca(ca: conj.「…と」)の連声(ṁ→ñ)
jarañca=jaraṁ(jarā: f.sg.acc.「老」)とca(ca: conj.「…と」)の連声(ṁ→ñ)
mārisa(mārisa: a.sg.voc.「我が師よ」);

pucchāmi(pucchati: v.1.sg.press.「尋ねます」)
taṁ(tvaṁ: pron.2.sg.acc.「あなたに」)
bhagavā(bhagavant: m.sg.voc.「世尊よ」)
brūhi(brūti: v.2.sg.imper.「言ってください」)
me(ahaṁ: pron.1.sg.dat.「私に」)
taṁ(taṁ: pron.3.n.sg.acc.「それを」)". (5)

【自己流訳】
かくのごとく尊者プンナカが〔尋ねた〕、「我が師よ、もし彼らが献供に束縛〔した者たち〕であり、〔諸々の〕祭祀によって生と老とを超え渡っていないのなら、それでは誰が、天と人間の世において生と老とを超え渡ったのでしょうか、我が師よ。あなたに尋ねます、世尊よ、私にそれを説いてください」〔と〕。(5)

5.3. プンナカ学徒の問い 1053

1053.(1046)
【経典文】
"āsīsanti thomayanti abhijappanti juhanti, (puṇṇakāti bhagavā) kāmābhijappanti paṭicca lābhaṁ, te yājayogā bhavarāgarattā, nātariṁsu jātijaranti brūmi". (4)

【正田氏訳】
かくのごとく、世尊は〔答えた〕「プンナカさん、〔彼らは〕願望し、賛嘆し、渇望し、供犠をします。〔しかしながら、実のところは〕利得を縁として、欲望〔の対象〕を渇望します。彼らは、祭祀という束縛ある者たちであり、〔迷いの〕生存(有)にたいする貪り〔の思い〕に染まった者たちであり、『生と老を超えてはいない』と、〔わたしは〕説きます」〔と〕。(4)

【文法的分解】
"āsīsanti(āsiṁsati: v.3.pl.press.(=āsiṁsanti)「希望する」)
thomayanti(thomayati(=thometi): v.3.pl.press.「賛嘆する」)
abhijappanti(abhijappati: v.3.pl.press.「欲求する」)
juhanti(juhati: v.3.pl.press.「供養する」),

(puṇṇakāti=puṇṇaka(puṇṇaka: m.sg.voc.「プンナカさん」)とiti(iti: indecl.「かくのごとく」)の連声(a+i→ā)
bhagavā(bhagavant: m.sg.nom.「世尊は」))

kāmābhijappanti=kāme(kāma: m.pl.acc.「欲を」)とābhijappanti(ābhijappati: v.3.pl.press.「欲求する」)の連声(e+ā→ā)
paṭicca(paṭicca: adv.「縁りて、のために」)
lābhaṁ(lābha: m.sg.acc.「利得に」);

te(so: pron.3.m.pl.nom.「彼らは」)
yājayogā=yāja(yāja: m.「献供」)とyogā(yoga: m.pl.nom.「束縛〔した者たち〕である」)のコンパウンド
bhavarāgarattā=bhava(bhava: m.「生存、有」)とrāga(rāga: m.「貪り」)とrattā(ratta(<rañjatiのpp.): a.m.pl.nom.「染まった〔者たち〕である」)のコンパウンド,

nātariṁsu=na(na: adv.「ない」)とatariṁsu(tarati: v.3.pl.aor.「超え渡った」)の連声(a+a→ā)
jātijaranti=jāti(jāti: f.「生」)とjaraṁ(jarā: f.sg.acc.「老」)のコンパウンドとti(itiの略: indecl. 「…と」)の連声(ṁ→n)
brūmi(brūti: v.1.sg.press.「〔私は〕言います、説きます」)". (4)

【自己流訳】
かくのごとく、世尊は〔答えた〕「プンナカさん、〔彼らは〕希望し、賛嘆し、欲求し、供養します。〔でも実は彼らは〕利得のために〔諸々の〕欲を求めています。彼らは、献供に束縛〔した者たち〕であり、生存の貪りに染まった〔者たち〕であり、『生と老を超え渡っていない』と〔私は〕説きます」〔と〕。(4)

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